韓国インバウンド対策|訪日韓国人観光客を集客する3つのステップと注意点
2026.09.15
「韓国人観光客に来店してほしいが、何から手をつければいいのかわからない」。こう感じる店舗オーナーは少なくありません。韓国インバウンド対策の鍵は、NAVER・SNSでの情報発信、決済のストレスフリー化、口コミによる信頼構築の3点です。本記事では、訪日韓国人観光客特有の行動データをもとに、実践しやすい集客手順を紹介します。2025年の訪日韓国人数は過去最高を更新しており、対応の有無が今後の売上を大きく左右します。
なぜ今、韓国インバウンド対策が必要なのか
韓国は訪日外国人数で国別1位を占める最大市場であり、店舗の売上を左右する重要顧客層です。
日本政府観光局(JNTO)の統計によると、2025年の訪日韓国人数は945万9,600人(前年比7.3%増)で過去最高を記録しました。訪日外国人全体4,268万3,600人のうち、韓国人観光客が約22%を占め、国・地域別で最多となっています。
観光庁の「インバウンド消費動向調査」によると、2025年の訪日韓国人旅行消費額は9,864億円に達し、過去最高の水準です。2025年は大阪・関西万博の開催も追い風となり、若年層を中心に「週末に日本へ行く」旅行や、聖地巡礼・ゴルフ・登山といった目的特化型の旅行が広がりました。
一般的な「外国人観光客向け」の対策をそのまま当てはめても、韓国人観光客には成果が出にくいのが実情です。中国人観光客は団体ツアーや高額消費が目立つ一方、韓国人観光客は個人旅行とリピート型の消費行動が中心となります。国籍ごとに情報収集の手段も購買行動も異なる点が、施策を切り分けるべき理由です。
韓国人観光客には、他国の観光客と異なる次の特徴があります。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| リピーター比率 | 2回以上の訪日経験を持つリピーターが約8割を占める |
| 渡航頻度 | 東京〜ソウル間の飛行時間は約2時間半。LCC(格安航空会社)の往復1万円台という運賃も、短期リピートを後押しする |
| 旅行スタイル | 個人旅行(FIT)の比率が高く、団体ツアーは少数派 |
| 訪問地の傾向 | 初回訪問は東京・大阪が中心。リピーターほど福岡・北海道・沖縄など地方への関心が高まる |
一人当たりの旅行支出は約10万円前後で、中国人観光客(約20万円超)より低い水準です。滞在日数の短さが主な要因であり、リピーター比率の高さによって十分に補えます。
韓国人観光客を効率よく集客・接客する3つのステップ
集客は、旅マエ(NAVER・SNS対策)、旅ナカ(決済の最適化)、旅アト(口コミによる信頼構築)の3段階で進めます。
韓国人観光客の行動を渡航前・滞在中・帰国後の3段階で捉えることが、対応の抜け漏れを防ぐポイントです。
ステップ1:旅マエ|NAVER・SNSでの情報発信を整える
訪日検討時の情報収集チャネルは、NAVERとInstagramが同率で最も多いという調査結果が出ています。
ENJOY JAPANが実施した2025年の調査では、訪日時・訪日検討時に利用するメディアの1位はNAVERとInstagram(同率)でした。僅差でYouTubeが続いています。
NAVER(韓国最大級のポータルサイト)は、韓国人旅行者が比較検討に使う情報源です。「行く価値があるか」「実際の口コミがあるか」を、NAVER上で確認する人が多く見られます。店舗が優先すべき対応は次の通りです。
- NAVERプレイス(地図・店舗情報サービス)への登録
- ハングルによるメニュー・案内表示の設置
- Instagramでの写真映えする商品・店内の発信
旅マエの段階でSNSのダイレクトメッセージに返信しておくと、来店前の不安を解消できます。
ステップ2:旅ナカ|決済とキャッシュレス対応を最適化する
現金決済のみに対応している店舗は、韓国人観光客の来店機会を確実に逃すリスクが高まります。
JALカードの解説記事によると、韓国国内のキャッシュレス決済比率は2022年時点で99.0%に達しており、世界でもトップクラスの水準です。したがって、日本滞在中もカードやQRコード決済を前提に行動する観光客が多い状況です。クレジットカードや交通系ICカードに加え、主要な決済アプリへの対応状況を店頭に明示すると、来店の後押しになります。
免税対応の可否や手続きの流れも、購入の意思決定を左右する要素です。店頭にピクトグラムやハングルで免税対応の有無を明示すると、購入のハードルが下がります。
ステップ3:旅アト|来店後の口コミ・SNS投稿を後押しする
韓国人観光客は、企業の公式情報より、良い点も悪い点も書かれた実体験レビューを信頼する傾向があります。
NAVERブログには「正直な口コミ」と呼ばれる、率直な感想を記すレビュー文化が根づいているのが特徴です。会計時に「口コミを書いていただけますか」と一声かける方法や、QRコードで投稿先を案内する方法が、投稿のハードルを下げます。
返信文をテンプレートの丸写しにせず、来店内容に触れた一言を添えるのがポイントです。
インバウンド対策でよくある失敗と注意点
「インバウンド対策」という言葉を一般論のまま実行すると、韓国人観光客の心には届きません。
失敗の多くは、対応した「つもり」になっていることが原因です。現場で起こりやすい失敗は、次の3つです。
- 英語表記だけで満足してしまう:韓国人観光客の母語はハングルであり、英語のみの案内は離脱の原因になります。多言語対応は「英語+ハングル」が基本です。
- 機械翻訳の文章をそのまま掲載する:不自然な直訳は、NAVERの口コミで指摘されやすい弱点になります。細部の言い回しほど、確認の手間を惜しまないことが重要です。
- 口コミ対応を一度きりで終える:評価は蓄積と返信の継続で高まるため、単発の施策では効果が長続きしません。返信の継続体制が成果を分けます。
ストレスフリーな店舗運営を実現する具体的手段
多言語対応と口コミ管理は、専門知識がなくてもツールの活用によって十分に効率化できます。
店舗運営の負担を増やさずに対策を進める手段として、次のようなものが挙げられます。
- 多言語メニュー作成ツール:ハングル対応の自動翻訳とQRメニュー化を同時に実現する
- インバウンド対策の運用代行サービス:ICK株式会社のGBP(Googleビジネスプロフィール)運用代行・口コミ返信支援を使い、Googleマップでの集客対応を任せる
- キャッシュレス対応POSレジ(決済機能付きの会計端末)の導入:複数の決済手段を1台に集約できる
- スタッフ向け簡易研修コンテンツ:あいさつやトラブル対応の基本を、動画やマニュアルで共有する
対策のすべてを自力で回そうとすると、かえって現場の管理負担が増えます。外部に任せる部分と自店で行う部分を切り分けることが、負担を抑えるコツです。
まとめ
韓国は訪日外国人数で1位を占める最大市場であり、対応の有無が売上に直結します。対策の遅れは、そのまま近隣の競合店への顧客流出につながります。集客の要点は、次の3つです。
- NAVER・Instagramでの情報発信を整える
- キャッシュレス決済への対応を進める
- 口コミによる信頼構築を継続する
リピーター比率の高さを踏まえると、一度の来店で終わらせない工夫こそが中長期の売上を左右します。まずは自店のGoogleマップに集まっている口コミの件数と返信状況を、確認するところから始めてみてください。
今日からできる、韓国インバウンド対策
韓国人観光客の集客は、専門知識や高額なツールがなくても、正しい手順を継続すれば十分に実現できます。特別な体制を整える前に、まずは自店のGoogleマップに集まっている口コミの件数と内容を見直してみてください。口コミの中にこそ、次に取るべき改善のヒントが眠っています。
こんなお悩みはありませんか。
- 韓国語のメニューや店内表示を、どの範囲まで整えるべきかわからない
- NAVER・Instagramでの情報発信を何から始めればいいのか不安
- 集まった口コミへの返信や活用方法について、具体的なアドバイスが欲しい
上記のようなお悩みは、ICK株式会社のインバウンド対策サービスへの無料相談で解消できます。GBP(Googleビジネスプロフィール)の運用状況や口コミの表示順位を確認したうえで、改善アクションの提案を受けられます。